本記事では、
Power Automate Desktopで1つのフォルダに特定の文字列が含まれるファイルが複数ある場合に、最新のファイルのみ取得する方法を解説しています
急ですが毎日客先からメールで送られてくるファイル(注文書、納品書など)をサーバーに保存したり、利用したりしていないでしょうか
ファイル名に規則性はあるものの、パッと最新のファイルだけを取得して自動化したいということがよくありましたので、改善した際の簡単なテクニックをお伝えします
状況
客先からのメールに添付されているファイルををPower Automateでファイルサーバーに自動保存して、保存先にあるファイルから最新のファイルを起動して中のデータを取得して処理を行いたい
人が処理する場合は、ファイル名にある日付やファイルの作成日から最新のものを起動すればよいですが、自動化する場合は、保存されているファイルを全部確認して最新のものを抽出する必要があります
例えば、こんな感じにファイルが複数あるイメージです
Power Automate Desktopで自動化する際に簡単にできるコツがあるのでお伝えします
具体的な手順
1.Power Automate Desktopで保存先フォルダ内にあるファイルの情報を取得する
2.詳細設定を工夫することで最新のファイルを抽出できます
1.Power Automate Desktopで保存先フォルダ内にあるファイルの情報を取得する
Power Automate Desktopで、保存先フォルダ内にあるファイルの情報を取得します
使うアクションは、フォルダー > フォルダー内のファイルを取得
▼アクションの詳細
2.詳細設定を工夫することで最新のファイルを抽出できます
上記アクションの詳細から最新のファイルを抽出する条件を設定します
具体的には、
詳細の並べ替え基準で「最終変更日時」を選択
降順をオン(青色)にする
上記でフォルダ内のファイルを取得すると「Files」という変数に以下の情報を取得でき、今回処理したい最新ファイルが必ず先頭に来るようになります
処理をする際は、%Files[0].Fullname%が最新のファイルのフルパスになるので最新のファイルのみ処理することができます
ポイント
- 同じ文字列を含むファイルが1つのフォルダに複数保存されているときに便利
- 詳細の設定を工夫するだけで最新のファイルを意図的に取得できる
最後に
最新のファイルを処理したい場合は、ファイルを取得する際の条件を工夫するだけで手間なく抽出することができるので試してみてください